私は、どちらかといえばモノを捨てられない女です。しかし、大きなアート作品等を作るようになってから、道具も本も増えてきて見直しをはじめました。
そして整頓していて思いました。
自分の身丈にあったものしか、手元に置いても面倒をみきれないものなのかもしれない…
断捨離という言葉が流行り、その多くに共感できる点がありました。確かに、モノが少なくなればすっきりします。整然とした空間は気持を晴れやかにします。
しかし、捨てるだけでハッピーに果たしてなれるの?
そんなことを思いながら、整頓していると、最近面倒を見てあげていられないコが出てきます。面倒を見てあげられる範囲は、その時点の自分の身丈・状況で自ずと定まってしまうものに見えてきました。
既に身丈の高い方は、多くモノを持っていてもいいでしょう。防火トランクルームを増やすとか、面倒を見られる人をプロを雇ったり、お弟子さんに任せればいいのですから。
しかし、私にはそのような余裕はありません。
そこで、いまの身丈から数年後の身丈を想像して、その時に持っていても自分の成長に効果がないもの、面倒を見ることができないだろうというものを、すっぽり捨てることにしました。残しておくものは、空間や行動を考えて収納します。
いくら広い家にいても、人が生活して行動する範囲は決まっていると言います。
お店が繁盛しやすい場所や、いつも閉店になりやすい場所は似通っています。
場所、位置、ヒトなど、空間の持てる力のキャパシティーは決まっていて、その限られた中で、うまく活用できるプランと工夫が、その時その時、必要なんじゃないか?と思いました。
モノを持てる量=自分の身丈分
そんな気がした日でした。
テンペラ画「パラスとケンタウロス模写01」
顔料一部
デジタル作業の多い私ですが、古典的なアナログ技法にも首をつっこませていただきます。卵テンペラーレ♪顔料と卵黄などを混ぜて描きます。
先人に習えとばかりに、サンドロ・ボッティチェリの「ケンタウロスとパラス」の模写。この作品を選んだ理由は、実際に目撃したからです。
テンペラは、マイナーな技法になっているようですが、私は発色が明解なのにマット感も忘れない所が気に入ってしまいました。OWエマルジョン。
ただし、油絵のようにぼかしが効かず、透明感が少ないので、先に輪郭線を描いてから色を塗ります。
不透明色を重ね場合は、思ったより輪郭線は消えてしまうので、強めに下書きをしても大丈夫でした。
模写は思っていたより難しいです。材料の扱いには、慣れが必要ですし、何といっても自分で自由に線を描かず、ボッティチェリさん目線で線を引くからです。
本気で描きます!
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